The Move
60年代後半のイギリスに、キラ星のごとく存在した伝説のバンド達…。今回は「ザ・ムーヴ」のご紹介です!
ご存知、ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の前身となったバンドなわけですが、サイケデリック・ムーブメントの全盛の中、68年にデビュー。
5年間の活動のうち、全英チャートに7曲のトップ10ヒット送り込むなど、当時のシーンを語る上で欠かすことの出来ないバンドであります!
中心人物は「奇才」ロイ・ウッド。
なにが凄いって、実にポップセンスあふれる楽曲のコンポーズをはじめ、楽器はギターからオーボエやサックス等の管楽器、チェロまでこなす多芸ぶり。
そしてそのひと癖もふた癖もあるアレンジの才能。
ゆえに送り出された1stアルバムは実にポップでキャッチー、ロックンロールからドゥワップまで多様な音楽性をビート感の溢れるギター・ポップにまとめ、様々な楽器でサイケデリック風に味付けした、とでも言ったら良いのでしょうか?正に名盤でした。
また忘れてならないのがそのコーラスワークの素晴らしさ、そしてライブでも実証されていますが、ボーカルのカール・ウェインをはじめとする一本筋の通ったロックなパフォーマンス。
しかしヒットバンドの宿命か過酷なツアーの後にギターのトレヴァー・バートン、ベースのエース・ケフォードが脱退。
発表されたセカンド・アルバム「シャザム」は正味6曲ながらもハード・ロック寄りのアプローチも見せるなど、パワー・ポップ好きには見逃せないアルバムでありました。
ですがこの時点でボーカルのカールも脱退してしまい、グループに大きな変化が訪れます。
70年に、同じくイギリスで「アイドル・レース」というバンドで活動していたこれまた天才、ジェフ・リンがさらなる成功を求めて(?)加入。
デビュー曲がムーヴの「ザ・レモン・ツリー」のカバーであり、ヒット曲「ファイアー・ブリゲイド 」のレコーディングにも部屋を貸した(?)という話もあるぐらい、かねてからの友人だったジェフの加入により、バンドの音楽性は飛躍的に進化。サードアルバム「ルッキング・アウト」を発表。
さらにベースのリック・プライスが外れ、ロイ・ウッド、ジェフ・リン、ベヴ・ベヴァン3人となったバンドは72年にアルバム「メッセージ・フロム・ザ・カントリー」を発表。
ロイ・ウッドの風貌が毛だらけの仙人、魔法使い化するに伴い(笑)、このままELOになって行く、というわけです。
私的な思い入れですが、このアルバムに収められた「ドゥ・ヤ」という曲(名曲!)を私の個人的フェイバリットアーティストであるトッド・ラングレンが自身のバンドの75年のライブ・アルバム「アナザー・ライブ」でカバーしていて、さすが、目の付け所が違う!と唸ったのを覚えております。
ロイ・ウッド、ジェフ・リン、トッドと奇才天才同士、類は友を呼ぶのだなぁと思ったりして(笑)。
さて動画でありますが、かくも初期と後期では様相の違う「ザ・ムーヴ」でありますので、迷いました…(笑)。
後期のロイがサックス吹いてたり、ベース弾いてたり、はたまたジェフ・リンがギターだったりピアノだったりという数々の動画もご紹介したいのですが、まあ後のELOと被る部分もありますので、ここは私個人の好みでビート・ロック感溢れる初期の映像で行きましょう!
曲は「アイ・キャン・ヒア・ザ・グラス・グロウ 」で行って見ましょう!(当時邦題は「緑の草原」となっていたと記憶しております)
お馴染みドイツのTVプログラム、「ビートビートビート」67年出演時の映像です。
フェンダー・エレクトリックXIIを抱えたロイ・ウッドがほとんど写りませんが(爆)、この躍動感溢れる感じは、さすが「ザ・フー」をも彷彿させる、と言われたのもわかります。
デビュー直後のみずみずしいライブをどーぞ!
「I Can Hear the Grass Grow」(1967)
↓ファーストアルバムのデラックス・エディションが出てます!これは聴くべし!
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