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2009年3月18日 (水)

The Zombies

お前の~すべーて~ のシャウトでヒットした日本のGS、カーナビーツ(アイ高野 在籍)の67年のデビューヒット曲、「好きさ、好きさ、好きさ」の原曲「アイ・ラブ・ユー」を演奏していたのが今回ご紹介の「ゾンビーズ」であります。
このゾンビーズ、実質的には3年少々の活動期間、アルバムも本当のオリジナルアルバムと呼べるものは2枚しかでていないにも関わらず、後世に名を残しているのはその名曲の数々
一番の有名曲とされる「ふたりのシーズン」にいたっては、解散後に発掘されてヒットする、などなど、まさに伝説的バンドと言えるのです。
中心人物はキーボディストのロッド・アージェント。バンドコンテストで優勝しデッカレコードと契約。64年デビューシングルの「シーズ・ノット・ゼア」がヒットして一躍人気バンドになります。
彼らに注目したのはイギリスよりもむしろアメリカでありまして、続く「テル・ハー・ノウ」もヒット。意気揚々とアメリカに乗り込むも、あきられたか次第に売れなくなってしまいます
ようやくリリースされたファーストアルバム、65年の「ビギン・ヒア」はR&Bのカバーも入った良い作品だったにもかかわらず、今ひとつのチャートアクション。
しかし凄いのは次のアルバム、「オデッセイ&オラクル」でした。中期ビートルズやビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」に触発されたと言われたこのアルバムはアビーロードスタジオで、ビートルズのエンジニアとしても有名だったジェフ・エメリックを起用。
メロトロンを大胆に導入した意欲的なポップの名盤で、ロック界に燦然と輝いています。
しかしレコーディング中からバンドはしっくりいかず、アルバムは完成したものの、すでにバンドは解散状態に。
ところが、このアルバムに衝撃を受けたアル・クーパーの力もあり、前述の「ふたりのシーズン」がヒット。まさに大逆転
再結成の要請がなされるも、本人達が応ぜず、しまいにはバンド名よろしく(爆)、偽者のゾンビーズが現れてツアーやTV出演までしてしまう始末(笑)。
凄い時代ですな。偽者が行脚する、なんざぁ水戸黄門とゾンビーズぐらいなもんですよ(爆)。
私的印象としては、サンタナのカバーの「シーズ・ノット・ゼア」にふれたのが最初でしょうか。
とにかくロッド・アージェント、ベースのクリス・ホワイトのペンになる曲は本当にクオリティーが高くて、もっともっと注目されても良かったのでは…と思うこともしばしばです。
ボーカルのコリン・ブランストーンもいい声してますし、アージェントのキーボードもジャズのエッセンスが感じられてひと味違った感じ。コーラスワークも見事であります。
解散後コリンはソロに、そしてアージェントは自身の名前を冠したバンド、「アージェント」を結成
ここに参加していたのが伝説のアーティスト、ラス・バラード、という事もありまして、当伝ロックでも以前取り上げたアージェントの記事はつねにアクセスランキング上位の常連となっております。
さて動画ですが、本来は「ふたりのシーズン」などで行きたいところなのですが、とにかくもうその時点でバンドが無いのですからあるわけが無い(笑)。
初期の映像もこの時代なのでほとんどが当て振り
そんななか生演奏とおぼしき物もあったのですが、いかんせんカバー曲中心、ということで、結局デビュー曲、「シーズ・ノット・ゼア」になりました…(爆)。
いくつかの当て振りの中でも、このバージョンが一番「らしかった」ということで、その雰囲気をお楽しみ下さい(笑)。
当時あれほど再結成を拒んだ彼らですが、2004年に再結成!晴れて「オデッセイ&オラクル」の楽曲がライブで披露されたのでした。めでたし、めでたし(爆)。
それではどーぞ!!




「She's not there」(1965)


↓オリジナルアルバム2枚。どちらも聞いていただきましょう!特にセカンドの「オデッセイ&オラクル」は名盤中の名盤です!

 

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コメント

ゾンビーズとは、また渋いのをチョイスしましたね!
この時代のブリティッシュグループって、結構好きだったりします。
誰もが知ってる!まではいかないけど、良いグループ多いですよね。

デイブ・クラーク・ファイブとか・・・。

では、またお邪魔させて頂きます。

投稿: 地味変(ジミヘン) | 2009年3月18日 (水) 20時56分

>地味変 さん

いつもコメントありがとうございます!
いわゆる、ブリティッシュ・インベンション。私自身も凄く惹かれるようになったのはずっと後になってからでしたので、あまり突っ込んだ事は言えないのですが…(爆)。
でもこのジャンルにこだわりを持つファンの皆さんが多いのも実に頷けます。
余談ですが、この頃のブリティッシュ・バンドはオリジナルの他に曲数をかせぐためってことで、モータウンあたりのヒット曲をカバーしていたりするケースが多いのですが、これがなかなかいいんですよね!
奥が深いのですが、じっくりやって行きます!

投稿: ふみにゃん | 2009年3月19日 (木) 00時37分

久しぶりにお邪魔します!
アイ高野氏ですか・・・懐かしいですね!カップスにも在籍していました。
カップスが31年ぶりに再結成され、ライブが行われるまでの音楽ドキュメンタリー映画「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」を一昨年CATVで観ました。そこでのアイ高野氏の元気な姿を記憶しています。相変わらずスリムでお洒落でした。しかし、その後すぐに亡くなられました。
カーナビーツは何故かリアルタイムの記憶が残っていますが、多分幼かった私にアイ高野氏が衝撃を与えたからでしょう。
しかし、カップスメンバーだったデイブ平尾氏、ケネス伊藤氏も亡くなってしまったのですねぇ(涙)。
GSと呼ぶには失礼なぐらい凄かったカップス!今聞いても骨太、ロックの王道ですわ!
さらにこの映画に出演していた元モップスの鈴木ヒロミツ氏も亡くなりました。
本エントリーは日本のロック、R&B史を語る上において重要な役割を果たした人たちを偲ぶ機会となりました。
しかし、このコメントって全くゾンビーズネタから逸脱しカップスネタになっていますね・・・失礼しました!!

投稿: Simon@KobeCity | 2009年4月17日 (金) 15時21分

>Simon@KobeCity さん

ご無沙汰してます!&いつもコメントありがとうございます!
日本のGS、というのも、一種独特な時代背景と世界観があってあなどれません。
特にカップスは本物だったと思います!
もっともっと評価されてもいいはずですね。
いやあ、もうこういう形での脱線は大歓迎(爆)。
また素敵なコメントをお待ちいたしております!!

投稿: ふみにゃん | 2009年4月18日 (土) 00時07分

はじめまして、トミヤンと申します。

最近ゾンビーズにハマリました。「She's not there」も最近まで
サンタナの曲だと思っていましたし、アイ高野さんの「好きさ・・」もゾンビーズだったなんて改めて知りました。

今度はアージェントにチャレンジするつもりです(笑)。

こちらの記事をぜひ参考にさせていただきます!

投稿: トミヤン | 2009年4月22日 (水) 13時42分

>トミヤン さん

はじめまして!コメントありがとうございました!

ゾンビーズ、本当に名曲揃いなんですよ!
ラス・バラード絡みでアージェントも非常に注目されてますので、この機会に聞いてみるのも良いと思います。
つたない記事ではありますが、このブログでまた新たな発見をしていただけたら幸いです。
またのコメントお待ちしております!

投稿: ふみにゃん | 2009年4月24日 (金) 00時51分

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Odessey and Oracle The Zombies のペットサウンズか?初期のバリバリR&Bビートバンドサウンドも絶品なのだけど、これはもう別格な名盤ですね。68年というロックな時に生まれた逸品で、へたにThe Zombiesと言う名前があるためにずっと評価されていなかったとも言えますね。じつはこの時点では最強のロックバンドだったといっても過言ではない...かもしれない。NissanのCFで使われた「Time Of The Season」など、ともかく佳曲ぞろい。 ... [続きを読む]

受信: 2009年3月28日 (土) 22時33分

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