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2013年5月 5日 (日)

Brinsley Schwarz

パブ・ロックと呼ばれるジャンルがあります。
70年代前半からイギリスにまき起こったムーブメントの一つ。その礎と呼ばれているのが、今回ご紹介するバンド、「ブリンズレー・シュワルツ」です。
現在は「シュワルツ」ではなく、「シュウォーツ」と表記するらしいのですが、いいでしょシュワルツで(爆)。
そう、私が個人的に大好きで、以前この伝ロクでも取り上げさせていただいた、御大ニック・ロウが在籍していたバンドであります!
この「ブリンズレー・シュワルツ」という不思議な名前、リーダーでギター・ボーカルのブリンズレー・シュワルツの名前がそのままバンド名になったもの。今で言うところの「ヴァン・ヘイレン」みたいなもんかぁ…っていうか全然今じゃありませんが(笑)。
前身であるバンド、「キッピントン・ロッジ」にニックがベーシストとして加入したのが68年。
ポップ・ロック調のシングルを数枚発表。キーボードがボブ・アンドリュース、ドラムスがビリーランキンと落ち着いて「ブリンズレー・シュワルツ」と改名します。
ところがこのバンド、デビュー前に巨額を投じてアメリカでのプロモーションを展開するも結果はボロボロ…多額の負債を背負うことになるのです。
70年に晴れてデビューするも、別名義でリリースしたり、年間300本(!)ともいわれるパブでのライブなど、地道な活動が続きました。
しかしながら72年にギター・ボーカルのイアン・ゴムが参加してからのサードアルバム「シルバー・ピストル」はラインナップが固まっての代表作との呼び声も高く、その後良質のアルバムを2枚発表。でもやっぱり陽の目を見ることは無く75年に解散…。
これだけ書くと身もフタもありませんが(爆)ここで重要な出会い。
74年発表のラストアルバムをプロデュースしていたのはデイヴ・エドモンズ
意気投合したニックとデイブがのちに「ロックパイル」を結成するきっかけとなったわけです。
さてブリンズレーがシーンに与えた影響です。
まずサウンド。ビートルズ以降の70年代のイギリスのロックと言えばハード・ロックやプログレッシブ・ロックなどが登場して一大勢力を築いていく時代。そんな中にあって、彼らのサウンドはロックンロール、ブルース、カントリーなどのアメリカン・ルーツミュージックとも言えるシンプルなもの。ゆえにイギリスの「ザ・バンド」とも呼ばれていたのです。
私的に感じるのは多くのブリティッシュ勢がブルースやソウルの影響を感じさせる中、むしろカントリーテイストを感じさせる白人感バリバリ(笑)のアーシーなサウンドが基調であった、という所。
ここにニック・ロウの「ひねくれパワー・ポップ」感が加わるのですからたまりません。
当時、同じようにパブ・ロックというジャンルを形成していたアーティストとしてはイアン・デューリーパイレーツ、前述のデイヴ・エドモンズ本人、ドクター・フィールグッドらもあげられますが、彼らの一番のポイントは、この後起きるパンク・ニューウェイブへの影響でしょう。
シンプルなロックンロールに回帰した音楽性。クラッシュのジョー・ストラマーもパブ・ロック出身でありますし、後にニックがプロデューサーとして世に送り出したダムド、ブリンズレーのナンバーをカバーとして取り上げるエルヴィス・コステロプリテンダーズと関わっていった事を考えてみてもそうですね。
一方解散後のブリンズレー本人とキーボードのボブ・アンドリュースはグラハム・パーカーと共に「ルーモア」を結成。
自分の名前のバンド引っ張ってたのに、ぐっとこらえて新人をバックアップする姿。美しい。そしてそれで良かったのか感(爆)。
(余談ですがこの二人は佐野元春の92年作「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」に参加しており個人的に嬉しかったですね)
こちらもパブ・ロックシーンを牽引していくわけです。
この辺が後にブリンズレー・シュワルツを伝説のバンドと言わしめた理由と言えましょう。
さて動画!おすすめは円熟期75年のTVショー、ロックパラストあたりですが、わたし的にはこちら!
イアン・ゴム加入直後の73年、フランスのテレビからのライブです。
なんと言ってもこの若々しい演奏!グルーブ感。フロント全員が歌えるって凄いですねぇ。
曲は傑作「シルバーピストル」からの「ジュジュ・マン」ぐっとテンポを上げての熱い演奏。あともう一曲、72年のライブコンピ盤への提供曲でしょうか、「ワンダー・ガール」と続きます。
ネット上のこの映像、音ズレが酷かったので、今回修正版にてご提供。画質音質ご容赦で(爆)!
それではどーぞ!!


「JuJu Man ~ Wonder Girl」(1973)




↓もちろんおすすめはシルバーピストルですが、'04年に発売されたBBC音源も貴重!ニック・ロウのソロヒット曲「恋するふたり」がもう演奏されていたことに驚愕!!

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コメント

更新待ってました!

これからも頑張って下さい
応援してますんで!

投稿: Tuki5 | 2013年5月26日 (日) 17時44分

>Tuki5 様

あたたかいコメント、ありがとうございました!
なにせ1年4ヶ月振り…(爆)。空き過ぎですよね。
救いはその間ずっと、アクセスが途絶えなかった事です。
感謝、感謝です。
今回の更新にともなって、リンクの切れていた動画を差し替えを含めて40本ほど復活しております。
全てではありませんがほぼ全記事みれるように戻りましたので、以前見ようと思って見れなかった動画がありましたら再度トライしてみて下さい!
今後もマイペース更新は変わらないと思いますが(爆)、ゆるゆると続けてまいります。
またのコメントお待ちしております!

投稿: ふみにゃん | 2013年5月27日 (月) 06時59分

久々の再開、おめでとうございます!いや~スウィートで打ち止めじゃなくて良かった(笑)

ブリンズレーのアルバムは1枚ごとに少しずつ趣が違うので、どれがベストかと聞かれると結構迷いますね。Silver Pistolは渋くてバンドっぽいからその筋のファンから特に人気があるけど、マイ・フェイバリットはというと、一段とポップで華やかなNew Favourites of~。
必殺のPeace Love and Understandingから始まって、次が大好きな胸キュンナンバー、Ever Since You're Gone!ニック・ロウ、いい曲書くよね。

今度ステージで演っていただけませんか?


投稿: カマニャン | 2013年6月25日 (火) 18時55分

こんばんは^_^
Discogsにブリンズレーのシングル出てましたよ!
A面がSilver Pistol,B面がnaitingaleです。
レアですね!

投稿: カマニャン | 2013年7月 7日 (日) 20時02分

>カマニャン 様

早速のコメントありがとうございます!にもかかわらず、レスが遅くて申し訳ありません(爆)。
そうなんですよね、代表作としてはSilverPistle推しですが、やはり好みは私もNew Favourites になりますかね〜。

シングル、興味ありありです。
ご一緒注文可能ならお願いしたいところです!
またまた人頼みですがf^_^;)。

ありがとうございました!

投稿: ふみにゃん | 2013年7月 9日 (火) 09時21分

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